中央線立川駅からバスで5分くらいのところに「石田倉庫」があります。
ボーリングの会社の倉庫が、作家さん達のアトリエになっているのです。
倉庫のうちの1つが小沢敦志さんのアトリエです。
敷地を入ってすぐに、小沢さんが自転車をたたいてぺらぺらにした作品が。
雑草の緑と赤っぽく錆びた自転車とセメントのグレーの色の分量が絶妙です。

小沢さんは、使われなくなった金属を焼いてたたいて作品を作られたり、新しい
金属を使って作品を作ったりされます。
伺ったときは、ちょうどかばん屋さんの扉のノブを制作中でした。
かばん屋さんで使われていたかばんの抜き型を使って、ノブを作られます。
頼りがいのあるノブになりそうです。

こちらは、作品になる前の原料たち。

アトリエをシェアしている金属の作家の高井吉一さんと二人で作った炉。
炭でコークスに火をつけるのだそうです。

ここでたたいて、たたいて、たたきます。中古のものを手に入れられたそうですが、
今は中古のものを置いているお店もどんどんなくなっていて手に入れづらくなって
いるのだそうです。このよい感じにでこぼこしている表面が、たたく金属に移り表情に
なります。

こんな感じにたたきます。たたいていらっしゃるのは、高井さんです。

作品を見せていただきます。これは、新作のアルファベットシリーズ。
使われなくなった金属のパーツを焼いてたたいて、アルファベットにしています。

これは、なんだったんだろうと思うたのしさもあるのだけれど、やっぱり
金属ってきれいだなぁとどきどきします。

工房からSHIZENに連れ帰ってしまいました。
welcome 47250円。置くこともできます。まっすぐでないので、壁に
とめると表情があります。

ぺらぺらハンガー 8400円。ハンガーをたたいたもの。たたいてつぶすことで、
あたらしい世界がうまれていると思います。

照明 31500円。ビデオデッキの上の部分をはずしてぐるりとまるめてシェードにしたそう。
そういえば、こんな網網みたことあります。
小沢さんが「灯りをつけるときれいですよ。」とおっしゃったとおり、暗くなって
くじゃくの羽根のようにこぼれる光にまたもやどきどき。

10月には、石田倉庫にて石田倉庫の作家さんの作品が見られるイベントがあるそうです。
(T)