今回多くご出品くださった紅安南のお仕事は、素焼きの後に呉須で青い線を
描き釉薬をかけて焼成、その後上絵の青以外の色を描いて焼成されています。
3度焼成を繰り返される、時間のかかるお仕事なのです。
呉須の絵付けは、ざらっとした素焼き後の土肌に描くので筆を進めるのが
阻まれてゆっくりになるそうです。
上絵は、施釉した肌に描くので描きやすいそうです。
そんなタッチの違いも、お目に留めていただければなによりです。
紅安南のお仕事を三つ、ご紹介です。
70 紅安南牡丹草花文8寸皿、直径24㎝×高さ4㎝、12960円。
お取り回しをどうぞ。
36 紅安南花唐草丸文5寸輪花皿、直径15.5㎝×高さ3㎝、3456円。
お先に頂戴いたします。
器を見るだけではわからない、盛ってからの絵柄の印象にはっとします。
35 紅安南虹花文4.5寸皿、直径13.5㎝×高さ3㎝、2376円。
春の色をのせることに、歓びを感じます。
きみしぐれも、ぜひに。
縁の矢絣のような柄は、古い更紗にあった柄だそうです。
それぞれ、お使いになるにつれ貫入に知らず知らず色が入り古色を帯びていきます。
松浦さんの絵柄と相まって、手放せない器になることと思います。
(T)